文庫本購入
人にプレゼントする本を探しているときの候補として購入したものの積んだままになっていた一冊。
垣谷美雨の作品を読むのは初めて。「結婚相手は抽選で」の広告が新聞に載っていて、読んでみたいと思ったまま気になっていた作家です。
感想
四編からなる連作短編集。
テレビの出る有名片付け屋?大庭十萬里。彼女が様々な問題をかかえる家に行き、掃除を通して人生の問題も解決していく。
大庭十萬里ははっきりものごとを言うんだけど、今いち好きになれるタイプじゃないんだよね。もう少し愛嬌というか反応があっても良いかなー。
テレビに出るような人なら、よくしゃべるイメージをしてしまうせいかなぁ。。。
というか人物像が物語によって若干のぶれがあるように感じなくもない。気のせいか。
大庭十萬里は1回で終わりではなく、その後も月に2回来るらしいんだけど、来てる雰囲気がないんだよね。まあ良いけど。
物語は全てが解決して終わるのではなく、解決に向かって動き出すところで終わる感じ。とは言え終わり方が物足りないってほどではなくちょっと続きが気になる程よい終わり方。
片付けられない度チェック
第一問
洋服はきちんと畳む。
A.畳みません(゚∀゚)
第二問
床が見えない部屋がある。
A.見えないと言えば見えないかもしれない。見える部分もあるけど(汗)
第三問
パンにカビが生えることがよくある。
A.ほとんどない。その前に食べるか、賞味期限が切れそうなら冷蔵庫入れとく。
第四問
お茶をこぼしても拭かない。
A.さすがに拭く。
第五問
新聞が捨てられない。
A.新聞は取ってない。ジャンプは溜まってるけど(汗)
第六問
昔の年賀状が捨てられない
A.捨てられない。
第七問
よく物を捜す。
捜す。また買うので嫌なのでめっちゃ捜すか他のもので代用するか諦める。極稀に買う(笑)
第八問
衝動買いしたあと、買ったこと自体を忘れてしまうことがある。
A.ある。買った食材を忘れたり、同じ本を買ってきたり。。。
第九問
他人を家に呼べない。
A.呼べない。勝手に入って来た方々もいたけど\(^o^)/
第十問
窓が開けられない。
A.開けられる。
あらすじ
結婚適齢期を過ぎた独身OL、連れ合いに先立たれた老人や資産家女性、一部屋だけ片付いた部屋がある主婦……。『部屋を片付けられない人間には、心に問題がある』と考えている片付け屋・大庭十萬里は、原因を探りながら手助けしていく。この本を読んだら、きっとあなたも部屋を片付けたくなる!
ネタバレ感想
清算
部屋を片付けられない、人間は心に問題がある
私の心問題で溢れているのかもしれない(汗)
もしも明日が人生最後のゴミの日だとしたら、どうします?
全部捨てると思ったけど、人生最後って言うなら逆に諦めるかも(汗)
もっと丁寧に生活しよう
丁寧に生活しようかな。
もう誰にも振り回されずに生きていこう
振り回されるときは振り回されるよね( ´ー`)フゥー...
友達のパーティーに呼ばれるが、その友達の子供の子守要員。妻子ある男と不倫中。相手は別れると言ってるが、別れる気配はない。挙句他の女の子とも不倫。
木魚堂
妻に先立たれ、家庭のある娘に家事をやってもらっている父親。娘の息子は不登校。父親と息子だけで生活が始まり、父親が少しづつ自立していく。
豪商の館
豪邸に一人で生活する、老婦人。子どもたちは都市部で生活。万が一のことを考えて、豪邸の整理を促されるが進めることができない老婦人。
独り暮らしで死ぬと遺品整理業者とか呼ぶことになるのかと思うと、身辺整理は大事だなと思えた。
独り身だと警察が血縁者を探して、何かしらの費用が発生すればの負担を請求するみたいだし。終の棲家をどうするか、どこで死んだら迷惑がかからないか考えないといけませんね。
きれいすぎる部屋
この物語だけ大庭十萬里目線。
長男を事故で亡くし抜け殻になる主婦。同じ事故で子供を亡くした人たちと会い、社会復帰していく。
交通事故現場に花が添えてあるけど、近所に住む人たちから見れば迷惑に思うこともあるんだね。
外野から見てると、忘れ去られたのかと思っちゃうかな……。
これからは一歩進んだと思うとしよう。