辻村深月「かがみの弧城」を読んだ感想

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かがみの孤城

単行本入手

「神・時間術」を買いに本屋に行ったときに、目立つところにあった辻村深月の新刊。帯に書かれた「一気読み必至!問答無用の著者最高傑作!」「すべてが明らかになるとき、あなたは驚きとともに何度も涙する―」に惹かれて購入。

帯で煽っているわりに、その本屋のランキングに入っていなかったので、逆に気になったってのもある。

ポプラ社創業70周年記念作品だし、気合いの入った一冊かなと(・∀・)

ただ、2,000円くらいするから買うかどうかけっこう悩んだ。。。勢い大事(゚∀゚)

感想

久しぶりに面白い小説を読んだって思える一冊。辻村作品の中では3番目に好き。って言っても「名前探しの放課後」までと「本日は大安なり」しか読んでないけど(汗)

いや、「子どもたちは夜と遊ぶ」は読んでないか。「V.T.R.」は読んでたな。

今ってこんな風ないじめ本当にあるのかな。なんだか恐ろしいね。そりゃ学校行けなくなるわ。

私が小学生の頃なせが菌扱いされてた女の子がいて、その子に触ったら菌が付くみたいな感じだったけど、あれもいじめの一種やったなぁって思ってみたり。

ただ、中学に上がるとそんなことはなくなったんだよね。なんなんだろうね。子供というのは。

いじめる子が100%悪いけど、いじめられる子の精神力によって問題の大きさが変わってくるようには思う。昔の子は精神力がタフだったのか、それとも今のいじめが悪質なのか。

自分だったら耐えられるかな。ある程度は耐えるんだろうなー。耐えているうちにみんないじめることに興味がなくなっていく感じだろうか。わからん。

あらすじ

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

ネタバレ感想

辻村深月の作品って学園ものが多いよね。教育学部出身だからかな。というかイジメ絡みの話も多いかも。いや、気のせいか。

喜多嶋先生の雰囲気が違うってところでみんなの生活している時代が違うのかなーと思ったら、物語の中でパラレルワールド説が出てきてやっぱりそっちなのかと思ったら、やっぱり時間軸が違かった。

パラレルワールドなら、願いは一つの世界にしてとかなのか?って単純に思ってたけど、さすがに辻村作品一筋縄ではいきませんね(笑)

辻村作品はたいてい後半に天変地異が起きるんだけど、この作品もそろそろ終わりに近づいてきたなーと思ったら、いきなり鏡が割れて緊急事態発生(゚∀゚)

最初にお城に居られる時間についての説明をしているときにペナルティの話をしてて、ってことは誰かやらかす可能性がありそうだなとは思ったものの特にそんなことが起きそうな気配がなかったので驚いた(゚∀゚)

そこからはドキドキしながら一気読み。

最後のエピローグでやられます。。。

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