乾くるみ「蒼林堂書店へようこそ」を読んだ感想

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蒼林堂書店へようこそ

文庫本入手

積んであった本。たぶん「ビブリア古書堂の事件手帖」のあとに買ったはず。古書店でミステリーってところに惹かれて買ったような。あとミステリーガイドが付いてたからってのもあるな。

感想

期待してなかったんだけど、面白かった(゚∀゚)

こんな古書店あったら楽しそう(゚∀゚)

一つ一つの物語は短くてさっくり読めます。連作短編集で古書店で顔なじみが集まって、日常のちょっとした謎を推理していく連作短編集。

日常の謎タイプで、真相はわからないけど、おそらくそれが真相なのであろうってやつです。猫丸先輩みたいな感じ。なんか日常の謎で真相がわからんって言うと猫丸先輩がいつも思い浮かぶ。他にも色々あるはずだし、何かしらは読んでいるはずなんだけどねぇ。

短編のあとにミステリ紹介ページがあって、参考になりますね。知ってる本もあったけど、ほとんど読んでいない本だったので。。。

この紹介ページに児童書も載っていて、作者の読書カバー範囲がめっちゃ広い。児童書まで紹介してくるとは思わなかったですわ。

各短編のタイトルの文字数が揃えられていてこだわりを感じる一冊。

全部で14作品入っていて、最後の作品で全体を通しての謎が明らかになり、この最後の作品によって作品のレベルが上がるというか何というか。この作品がなくても十分楽しめたけど、このラストがあるおかげで人に薦められる一冊となりました(゚∀゚)

最後のあらすじ読んで驚いたけど、乾くるみって男だったのかぁ。「イニシエーション・ラブ」しか読んだことないけど、確かにちょっと男っぽい文章な気がしないでもなかったような。男ってわかったから、そう思っただけかな(笑)

この小説の話の中にも作者が男なのか女なのかって話が話題になってたけど、まさかこの作品自体も作者の性別が名前の見た目と違うとは(゚∀゚)

14作品の内一つだけ毛色の違う作品があって、それだけ思うところがあったので感想を。

12.塔に住む魔術師

登場人物の一人が創作した推理小説で犯人探しする話。会話にも出てくるけど、図がほしいかな。ある程度想像はできるけど、途中でよくわからなくなったよ(汗)

昔、密室ものの推理小説の見取り図を解説した本を見かけたことを思い出した。文章から自分が想像した建物や造りが図を見ると違うことってわりとあるよね。。。私だけかな……。なので、図がないとなんとなくの雰囲気で読み進めることになる。。。

全ての作品対してコメントを残して置いたほうが、忘れた時に思い出せる可能性が上がるんだけどねぇ……。たいした感想を書けそうにないので、この一作品だけにしておこっと(汗)

帯紹介文

ミステリ専門古書店での幸せな謎解き物語です。14の謎が用意されていますが、なぜ、「14」なのか?それがわかるラストで、本書がより愛おしく感じられます。

ようこそ、乾くるみのミステリーワールドへ

各篇のあとに、古書店主林雅賀によるミステリーガイドがついています。127作も紹介されているのでミステリー通でも未読があるのでは?初心者の方にはとっておきのおすすめがたっぷりです。

あらすじ

書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶ―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。乾くるみがかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。

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