文庫本入手
「ビブリオ古書堂の事件手帖」を買っているときに、似たような作品に何となくアンテナが伸びていたときに購入。
京都、珈琲、女性バリスタ、ミステリ、とりあえず売れてるってことで買ったのかな。どの辺がアンテナに引っかかったのかまでは忘れた(汗)
感想
このミス作品はひとつしか読んでいなくて、その読んだ作品が外れだったけど、この作品は楽しめました(・∀・)
ちなみにAmazonの評価は低いです。
まあ感想なんて人それぞれだからね(・∀・)
表紙的にシリーズ物な気がしないでもないと思って、調べたらシリーズ物やった……。
連作短編集で主人公が通う喫茶店の女性バリスタが謎を解いていくスタイル。
なんか珈琲専門店で珈琲買って来たり、喫茶店に行くのも良いかもって思える。
珈琲って奥が深いみたいね。素人過ぎて何も知らなかったけど、少し興味が湧いたかな。
前半はゆるい感じで、後半物語が動いてシリーズ化できるように着地。
後半はわくわくハラハラしながら読みました(・∀・)
あらすじ
女性バリスタの趣味は――謎解き! 理想の珈琲を追い求める青年が、京都の一角にある珈琲店「タレーラン」で、のっぴきならない状況に巻き込まれて……。魅惑的な女性バリスタが解き明かす日常の謎の数々です。第10回『このミステリーがすごい! 』大賞最終候補作に、徹底的に手を入れて生まれ変わった、編集部推薦の「隠し玉」。
ネタバレ感想
第一章
主人公とバリスタとの出会い。
第二章
主人公の遠縁が帰国子女で勘違いな事件。
第三章
主人公の語りが妙だと思ったら、聞いた話をさも自分の話のように話してただけやった。
喫茶店が同じ珈琲店の珈琲豆を使っていたら、別々の喫茶店から同じ味の珈琲が出てくることもあるのかね。
第四章
主人公が元彼女に追いかけれられる。
第五章
バリスタの過去。ちょっと弱いかな。こんなふんわりした作品じゃなければ、最後まで……。
バリスタを助けたのは誰だったんだ。水川嬢じゃないみたいだから、客かたまたま通りすがった人とかかな。
第六章
主人公がバリスタを驚かすためのトリックの説明がわかるようなわからないような感じ。テグスの形状を調べて、ようやく理解できた。テグスって一般的なものかね。
男の部屋にそうそう女の子が独りで乗り込むことはないんじゃないかな。珈琲豆を持参したから挽いてもらうのかと思ったよ。読んでいる人はほとんどそう思ったんじゃなかろうか。
バリスタもお詫びを果たすためだけに、男の部屋に行くっていうのはねぇ。過去にトラブルがあった人間が取る行動としては軽率かと。
第七章
最後、バリスタにバレずに終われば、なかなか余韻を残す作品だったかも。バリスタにバレて無難な作品になって、無難にシリーズ化。
最後の章で主人公が学生ではなく、別の喫茶店のバリスタだったってことが明かされるんだけど、全然気付かなかった(汗)
主人公の名前のくだりがP202にあって、そこで本名を名乗っていて、まあそんな風に読むのかな程度で読み進めてた。
最後の主人公の会話が他人行儀になるのが、ちょっと気になるかな。今まで普通に仲良く会話していたのに、そこまで他人行儀に接することができるもんかね。
この作品のプロットそのままで道尾秀介辺りが書いたら、もっと暗黒方面に余韻が残る作品になりそう。
調べた言葉
うらなり
夏目漱石の作品の登場人物だっけ?と調べたら言葉としてあるんですね。
テグス
キャスケット
帽子。うまるちゃんが被ってるやつを言うらしい。