森見登美彦「美女と竹林」を読んだ感想

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美女と竹林

文庫本入手

北海道に住んでいるときに買った文庫本。文庫の初版です。2010年12月20日初版発行。単行本出た時に買おうかと思ったけど、エッセイだから止めたんだったかな。

感想

エッセイだからって舐めてたけど、面白いです(゚∀゚)

基本は実話なんだろうけど、創作も混じっていて森見登美彦の妄想具合が楽しい(・∀・)

ぜひ「机上の竹林」を商品化してほしいものです(゚∀゚)

「夜は短し歩けよ乙女」をなりふりかまわず大団円に持ち込もうとしてたって作者が言ってると安心する。最後が強引なんだよね。そこを差し引いても面白いから強引でも問題ないけど。

終盤の強引な展開が藤崎竜の「封神演義」に近いものを感じたのは私だけかもしれない(笑)って言っても内容覚えてないんだよね。。。最後が力技でハッピーエンドだったような気はする。

私も腐れ大学生でしたが、京都大学の腐れ大学生とは根本的にレベルが違うよなーと思ったのでした。

森見登美彦と本上まなみの対談ってどっかで読んだことあったかな?森見登美彦が「へもい」を知っていたので、きちんと本上まなみの作品(エッセイ)を読んでいて好感を持てますね。本上まなみが憧れの人なら当然と言えば当然だけど。

最後に文庫用?に番外編が付いていて、それがまた実話っぽい(笑)

今でも竹林の伐採してるのかな。してないよね。。。

あらすじ

「これからは竹林の時代であるな!」閃いた登美彦氏は、京都の西、桂へと向かった。実家で竹林を所有する職場の先輩、鍵屋さんを訪ねるのだ。荒れはてた竹林の手入れを取っ掛かりに、目指すは竹林成金!MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、自家用セグウェイで琵琶湖を一周…。はてしなく拡がる妄想を、著者独特の文体で綴った一冊。

帯紹介文

竹林に一歩足を踏み入れば―

妄想広がる「森見ワンダーランド」

好きな台詞

嘘か嘘ではないか、そんなことは些細な問題です。

成就した恋ほど語るにあたいしないものはないが、成就しなかった恋ほど語るにあたいしないものもない。

事件は机上で起こればいい。

言葉の意味

茶筅。ちゃせん。最初にふりがな振ってあるけど、途中で忘れる。何となく読めなくはない。茶道で抹茶を混ぜるやつ。

ゴリアテ。旧約聖書のダビデとゴリアテの戦いから。うーん、旧約聖書のエピソードってみんな知ってるもんなのかしら。

サヨナラだけが人生だ。井伏鱒二が漢詩を訳したものらしい。

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