辻村深月「本日は大安なり」を読んだ感想

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本日は大安なり

文庫本購入

結婚した影響で結婚式の話を思いついたのかな。

メフィスト賞受賞作家なのに結婚して丸くなってしまったか。

とは言えみんなが幸せになる話なら、少し幸せを分けてもらおうと購入。

辻村深月は好きな作家だし(゚∀゚)

帯が2014年(汗)

3年積んでたのかな(笑)

感想

登場人物が多い。。。

頭がこんがらがるかと思いきや、そうでもなくすいすい読めます。

語り手が物語の進行時間毎に変わっていくおかげかな。この手の構成は個人的に好きなやつ。

プランナーが憧れた映画の作品って何かな。

私が憧れたのは、幼い頃見た映画の主人公がこのベールを身につけていたからだ。海外の高原での手作り感に溢れた式。結婚式、というとこの映画をこれまで思い描いてきた。

高原って言うと「サウンド・オブ・ミュージック」のイメージだけど、「サウンド・オブ・ミュージック」は最初から結婚してるよね。子供いっぱいいるし。

いや、家庭教師だっけ?

調べてきた。家庭教師ですね。

「サウンド・オブ・ミュージック」かな??

ちょっとわかりませぬ。

結婚式って大変なんだね。

準備にそんなにかかるんだ。

この作品の結婚式場は高級結婚式場だから、一般人の目線の結婚式とは多少は違うのかな?

最近は結婚しても式を挙げない人も多いみたいだし、結婚式場もなかなか大変そう。とは言え
結婚式って特別な一日だから、結婚式挙げたい人に対しては営業しやすそう。。。

ドラマ化した作品なんですって。どんな作品に仕上がってたんだろ。

あらすじ

11月12日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。だが、プランナーの多香子は、クレーマー新婦の式がつつがなく進むか気が気ではない。白須家の控え室からは大切なものがなくなり、朝から式場をうろつくあやしい男が1人。美人双子姉妹はそれぞれ、何やらたくらみを秘めているようで――。

ネタバレ感想

結婚小説なら、みんなハッピーになるはずだし、タイトルは「本日は大安なり」だし、殺人が起きることはないでしょ。

となると何も起こらないやん。。。

って心配してたけど、さすがにそんなことはなかった。

丸くなってもいなかった。

元バンドマンの結婚相手が回想と違うときに第一波が来ました(笑)

元バンドマン何やっとんねん。

双子姉妹の入れ替わりが第二波。

入れ替わりが気付かなかったら面白いけど、ハッピーにならんやん。

プランナーの担当が元カレを奪った女で第三波。

いやいや、仕事とは言えその女性の幸せを祝うとかできないでしょ……。

読んでいる人が不快に思わないようにだいぶフォロー入ってますね。

毒リンゴで第四派。

演出かな?そのわりに女の人と親しそうにしてたみたいだし、妹?妹じゃそんなに親しくしないかなぁ。

登場人物のバックグランドが丁寧だけど、元バンドマンを襲う男と毒リンゴの女の人のバックグランドは雑かな。

君たち何者やねんって思ったまま終わってしまった。。。

その後の話までの間にあった話が気になる。

元バンドマンはどうやって許してもらったんだか……。

結婚式場に努めている二人の結婚式の準備とか、どんな感じになるんだろ。手の内を知ってるわけだし。

しかも自分が勤めている結婚式場で挙げるなんて。少しは値引きしてくれるのかね。

思ったよりは楽しめた。ただ、超絶ハッピーな話でもなく、ミステリっぽい部分の着地が綺麗過ぎるというか何というか。

結婚式の話だから仕方ないんだけど、登場人物が幸せになる着地にし過ぎかなぁ。

読み始めは結婚の話だからハッピーエンドだと思って読んでたけど、いろいろなことがわかってくると、もしかしてバットエンドもあるんじゃないかとハラハラしてたのに結局ハッピーエンドみたいなもんだし。

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